入れ歯便り
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入れ歯安定剤
入れ歯安定剤は、入れ歯の安定が悪くあごからすぐはずれるといった時に使用します。リームタイプ、粉末タイプ、テープタイプ、クッションタイプ等の種類があります。
安定の悪い下顎の総入れ歯には入れ歯安定剤のクリームタイプを使われると良いと思います。
入れ歯の手入れと夜間の保管方法
入れ歯を歯磨き粉(研磨剤入り)をつけて清掃すると傷がつき菌が繁殖しやすくなるので、ブラシだけで磨かれるとよいと思います。入れ歯をずっと装着していると歯肉が血行不良になるので夜間は、はずして洗浄液につけておけばよいと思います。
入れ歯の吸着原理
入れ歯は噛むことによって入れ歯と歯肉の間の空気が押し出され陰圧になる為吸着します。それには入れ歯のフチから空気が入らないように辺緑封鎖がしっかりできている事が大事です。
下の総入れ歯が上の総入れ歯に比べて安定しない理由とは
①下の総入れ歯は上の総入れ歯に比べて歯肉に接する面積が小さい。
②下顎には舌・唇・頬等を動かす多くの筋肉が付着しており、これらの筋肉が動くと入れ歯のフチが押され同様に入れ歯も動きます。
この2つが下の総入れ歯が安定しない主な理由です。
咬合採得とは
入れ歯の噛み合わせを取ることを咬合採得と言います。
部分入れ歯の場合、ある程度歯が残っていれば自然と噛み合わせは決まりますが、
総入れ歯の場合は、噛み合わせを決める基準がないため、非常に困難となります。
入れ歯を製作する上でこの咬合採得が型取りと同様重要な過程となります。
歯が数本しか残っていない場合、歯を残したまま入れ歯を作る方がよいか、抜歯して総入れ歯にした方がよいか
歯の状態とか、本数によって違うと思いますが下の入れ歯の場合、1本でも歯が残っていれば安定するので残した方が良いと思います。上の入れ歯の場合は、床面積が広くとれ安定することが多いので抜歯して総入れ歯にしてもよいと思います。
金属床義歯とシリコン義歯の適応症とは
下顎の総入れ歯は義歯全体の面積が小さく、舌や舌の周囲筋の動きで、簡単に浮き上がり吸着が悪く、又痛みも出やすい為、吸着力がよく痛みも出にくいシリコ ン義歯がむいています。対して上顎の総入れ歯は比較的吸着がよく痛みも出にくい為、薄くて違和感の少ない金属床義歯がむいています。
新しい入れ歯装着後の痛み
入れ歯を作りかえて、痛みもなく噛める人はほとんどいないと思います。新しい入れ歯は前の物に比べて形や大きさが違う為、歯肉に強くあたる所に傷ができ痛 みがよくでます。特に歯肉がこぶの様にふくらんでいる所や下顎の舌のつけ根あたりに痛みがよくでます。歯科医院で4~5回程調整すればほとんど痛みもなく なると思います。
スマイルデンチャーとは
スマイルデンチャーは金属のバネのない審美性にすぐれた部分入れ歯です。バネがない為ピンクの土台部分を歯肉のあたりまでをのばして入れ歯を安定させま す。非常に薄くて、割れにくく、違和感が少ないのが特徴です。奥歯が2本抜けている場合や前歯が2~4本抜けている場合が適応症です。
保険義歯
スマイルデンチャー
抜歯後にすぐに作った入れ歯について
抜歯して多くの歯を失った場合、噛み合わせを回復する為、すぐに入れ歯を作りますが、歯を抜いた後の歯肉の傷が治ってくると入れ歯が合わなくなります。個 人差もありますが、3~6か月でだいたい歯肉はかたまってきますので、半年後位に再度入れ歯を作り変えたら良いと思います。